2016年4月28日木曜日

今日はめぐみの雨

大雪小雪

十日町地域棚田、平地の田んぼのように、必要な時に川から水を引いてくるといったようなことができません。

ため池を作ったり、雨水や雪解け水を常に田んぼにためておいて、水を確保しています。
この辺りの地域で、稲刈り後にも田んぼに水が張ってあるのは、水が貴重なものだからです。
田植えの前には、田掻きといって畑を耕すのと同じように、田んぼを耕し柔らかい状態にます。
その田掻きをするためには、田んぼに十分な水が張ってあることが必要です。
雪解け後、田んぼの畔が崩れていれば修復したり、山からの水路が問題なく使えるかどうかを調べたり、水がきちんと張れるか田んぼに水漏れがないかどうかなど、水を確保するために様々な注意と対策をとっています。

今年は例年にない小雪。
去年の春先、水路を勢いよく流れていた雪解け水も、今年はいつ流れていったのだろう??と思うほどです。
田んぼに水をためようにも、水量が少なく時間がかかっているようです。

そんな中での今日の雨!
貴重な水資源になっていることでしょう。

2016年4月20日水曜日

春のたのしみ

すぐそこの山に入れば、食べ物が!

なってきて、山菜も豊富になってきました。
日当たりや周囲の雑木の環境によって、採れる場所や時期が様々なのが山菜です。

いつどこに行けば、お目当ての山菜があるかは、よく勉強する必要があります。

伸びてしまったこごみ。
山菜取りはタイミング。別の場所を探しましょう・・・。

松代棚田マップにも載っている菅刈の棚田。
田植えまではもうしばらく。
今は、いたるところで苗の準備が行われています。

歩いていると、日本タンポポが咲いていました。
淡い黄色がいいです。
額がすべて上向きだと日本タンポポだそうです。

菅刈集落にあるブナ林。新緑とはこのことを言うのだなぁと思う場所です。

2016年4月18日月曜日

山菜も早いです

り、田んぼや畑の準備も進んでいます。

今年は、桜もきれいに咲きました。
いつものように大雪だと、鳥たちがエサを求めて花のつぼみを食べてしまうので、枝いっぱいには咲かないのですが、今年は小雪のため、たくさん咲きました!


「こんなに咲くのは初めてだの~」
おばあちゃん方もたまげるほどです。

田沢集落~下山方面へ抜ける道の入り口の桜。

水芭蕉も田んぼの隅っこに咲いていたり・・・

落ち葉をかきわけ、すみれも咲いていたり・・・
どんどんと春になってきています。

いつもの年と比べると、山菜も2週間近く早いかも??

学校給食で使うということで、木の芽を採ってきました。
どんな献立になるんでしょう?

今週は、こごみも給食で使われます。
給食に、近くで採れた山菜が出てくるなんてうらやましいなー。

※木の芽・・・アケビの新芽のことを言います。少し苦みがありますが、この辺りでは、さっと湯がいておひたしなどで食べるのが一般的です。






2016年4月4日月曜日

米俵づくり

わら仕事の基本は縄ないと男結びです。

先日、近所の方を講師にお迎えして米俵づくりの講習会を行いました。
お祝いで贈るお米(特に米寿のお祝い)を、俵に詰めて送ったところ、大変喜ばれたというところから、米農家の方々が、自分でも俵づくりができるようになりたいと、教えていただく機会を設けました。
今は米袋があるため、俵に米を詰めて出荷することもなくなり、俵を作ることもなくなっています。
道具も処分してしまったということでしたが、難しい構造のものではないので、自作の道具で十分です。
脚のついている道具は「うま」と呼ばれています。ぶら下がっているのは「こもづつ」と呼ばれている重しです。
縄がよれないように、こもづつへの巻き付け方も決まりがあります。

写真は、俵の円筒部分の作りはじめの様子です。 3か所をそれぞれ3本の縄で編みます。
必要な長さまで編めたら、「うま」から外して、端を結んで留めます。
筒状にして、結びます。
側面の「さんだわら」?「さんだーら」?を作っています。中心を針金で結んで両側を開いていきます。
今回は直径25センチになるように作りました。
漬物の押し蓋がちょうどいいサイズです。
はみ出ている部分を編みこんでいきます。

少しいびつですが…
二つ作ります。
「さんだーら」を取り付けるための、縄を通します。縄を通して留める用のみみを7つ作ります。
さんだーらを付けた後に縛る、持ち手となる用の少し太めの縄もこの段階で、通しておきます。
通したら、編み目に沿って端を内側に折り返し、「さんだーら」を取り付けていきます。
片面をつけたら、中身となる米を入れ、もう片面を取り付けます。
順番に、みみを通していき、最初に通したみみに戻ってきたら、結びます。
ほどけないように男結びで結びます。
通しておいた、持ち手用の縄も結びます。
円筒の部分は3か所を二重にしてしっかりと結び、完成です。
今回作ったものは10㎏の米を想定した大きさです。

参加された方々の話も興味深く、
「一俵だわらで取引のあった時代、新潟の米は青森の人が一番買っていたんだ。それは、米俵がほしくて買っているんだ。青森では米俵を作れるような大きな稲わらが取れなかったんだよ。新潟の米は収量は多くないけど稲はよくのびたからね~」
「今の時代は、米を食べた後の俵の活用方法もセットで売り込まないとね…。縄をほどいた後、再度、組み立てられたり、活用方法も提案しないと」
などなど。

どんな事もそうですが、一度教わったからといって、すぐに同じようにできるものではありません。何度も自分で作業していくうちに、自分なりのコツややり方を覚えて、納得のいくものができてくるのだろうと思います。

講師の方、参加者の皆様ありがとうございました。