2017年6月22日木曜日

どくだみ収穫開始です。

花が咲いてきました

まつだい産のどくだみは格別ということで、今年も収穫が始まりました。

冬は内職、春は山菜取り、そして夏前はどくだみ採りと休む暇はありません。


どくだみが群生していると思いきや、ほかの植物も結構混ざって生えています。
きれいに分類します。

どくだみも、短いのと長いのと分けて、干し方も変えています。
こういう細かい作業が、格別と言われる理由でしょう。

乾燥、カットして出荷します。

収穫は盆前くらいまでですね。

2017年6月19日月曜日

ゲッタ街道散策会 6月18日(日)

里山探索(小荒戸集落~池之畑集落)

おにぎりと飲み物を持参して、いざ散策開始です。

「ゲッタ街道」とは、その昔(昭和30年代ごろまで)使われていた、下山、池之畑集落方面から、小荒戸集落方面を行き来できる道のことです。当時、道沿いには多くの田畑があり、耕運機や三輪自転車も走っていたそうです。学生にとっては通学路でもありました。冬の間も、それぞれの集落から道つけをして、松代中心部へ行き来するのに使用した、現在のような舗装された道路のないころの、重要な生活道です。おそらくこういった道は、それぞれの集落に、数多く存在しています。

40~50年ほど前からそこでの耕作をだんだんとしなくなったり、舗装された道も作られたこともあり、当時のように使われることもなくなっていましたが、この道を利用して地すべり監視が行われていたことや、数年前、里山保全事業として整備されたこともあって、今も通ることができます。

ということで、数年前から、小荒戸集落の方を中心に、集落風土を調査している方、松之山キョロロの研究員の方々と一緒に、集落内の草花や生き物、ゲッタ街道の調査が続けられています。

 朝10時、20名ほどが集まりました。

ゲッタ街道入口「のぼり口」と呼ばれる辺りに生えている「サイハイラン」
あの「采配」に似ていることからこの名前がついています。

ゲッタ街道は、「のぼり口」から始まって「源太(ゲッタ)」「花立(はなだて)」といくつもの地名があって、池之畑集落まで続いています。
小荒戸集落からは「ゲッタ」へ向かう道ということで通称「ゲッタ街道」です。

白い花が咲いて、赤い実がなる「ニワトコ」

いろいろな植物が生えていて、詳しい方が説明してくださるのですが、覚えきれず・・・。

葉の裏の葉脈が一部オレンジ色の「アブラチャン」は柑橘系のいい香りがします。パチンコ玉より少し大きめの緑色の実がなります。油をとっていたらしい?

途中、一部分にブナ林があります。
落ち葉のミルフィーユ。(去年登ったときの写真)
足元フカフカです。雨や雪などの水分がこの層にゆっくりと浸透して、ミネラル豊富な湧水となるわけです。
「ガンクロウ」と呼ばれる地名付近からの眺め。山の尾根道。
小荒戸集落、太平集落、菅刈集落まで見渡せます。
向こうの山の上には「芝峠温泉」も見えます。

大きなならの木。枝ぶりが、雪に耐えてきたことを伝えています。

 山頂でお昼ご飯を食べてから、池之畑集落の神社まで行ってきました。
松代地域には珍しい「鹿島神社」鳥居に文字が刻まれています。

小荒戸住民:「もっと下の方に神社なかったっけ?よくお参りに来たよ」
池之畑の方:「それは別の女の神様の神社、今はなくなちゃった」
小荒戸住民:「鳥居のそばに大きな杉がもう一本あったような?この辺に仕事に来た時、この神社で休ませてもらったよ」
みなさん昔の記憶を頼りに話が尽きません。

そろっと帰りましょう。

「下山、池之畑から歩いてくる女子生徒は、小荒戸手前で、もんぺから制服のスカートに着替えてたんだよ」
「学校帰りは、小荒戸にあったお店でパンを買って、食べながら行ったっけねぇ」
「畑のスイカがなかなかならないなぁと思ったら、どこどこの子が食べてたんだって~」

子ども時代に、この辺りの田んぼや畑を手伝って、あそび場にしていた世代のみなさんです。

さて、これは何でしょう?

正解は・・・マムシの「よ」(胆のう)でした。

マムシ自体、食べると精がつきますが、なかでも胆のうが一番、効くそうです。

散策途中に見つけて、頭を落として仕留めました。
皮をはいで、内臓を取って、身は焼いて食べさせてもらいました。なかなかおいしかったです。

その後、キョロロの方が、耕作放棄されてからの経年による植生の変化を調査したいと、下見にやってこられました。今年から耕作をやめた田もあれば40~50年も前に放棄された田もあります。
さらにその後、モバイルミュージアムを開発中という方々もやってきました。7月末に奴奈川キャンパスで講演会を行うそうです。
小荒戸にはいろいろな人が集まります。それぞれが専門家で、注目しているものもそれぞれですが、フィールドが「里山」という点でつながっています。

今、新潟県のお米と言えば「コシヒカリ」です。松代地域でも多くの田んぼがコシヒカリを作っているのですが、そうなったのは、ここ数十年くらいの話だそう。
以前は、田んぼの場所、性質に合わせて、いくつかの品種を作り分けていたそうです。田植え、稲刈り、乾燥(はざ掛け)とすべて手作業なので、早生、中生、晩生と作業時期を分けるのは、考えてみれば当然です。「それでも〇〇品種はおいしくなかったな~」という話をきけるのは、おもしろいです。実体験に基づいた話は、ここで暮らしていく者にとっては、どれも勉強になると思います。そういう話を専門家の方は集めて、分類したりして、誰もが見れる資料としてまとめるわけですね。専門家も魅力的ですが、実体験として伝えられる人間になりたいな~。

山に入ったら、食材を・・・。ぜんまいとミズがありました。
ぜんまいはあく抜き、ミズは、湯がいてきんぴらにしました。あくはなく、少しぬめりがあります。
散策会、お疲れ様でした。

そろっとホタルの季節です。

2017年6月12日月曜日

おいしい食べ方(わらびあく抜き編)

山菜か、野菜か・・・知恵と技を習得します。

松代での3回目の春をむかえ、山菜も多少は上手に下処理ができるようになったように思われます。

わらびに関しては、だいぶ成長しました。

どうやって食べたらいいのかわからなかった2年前、たぶん、採りに行ってもいないし料理もしませんでした。

そして去年、失敗しにくいと言われている木灰であく抜きに挑戦するも失敗・・・、木灰の量が少なかったのかあく抜けてないし、洗い方も悪かったのか口の中が、変な感じになるし。わらび、おいしくない・・・あく抜き、むずかしい・・・。2回ほど失敗したので、あく抜きしてすぐに食べるのはあきらめて、保存用に塩漬けにも挑戦しまいました(あく抜きせずに大量の塩で漬けるだけでOK)。

そしてその冬、塩漬けわらびでも食べてみるか!(塩漬けは痛むことなくできていました)えーっと・・・塩出しってどうやるんだろう?水につけておけばいいの?調べもしないでやってみて、食べてみて・・・違うんですね・・・、煮た方がいいのですね・・・。水につけるだけだと、硬いみたいです。それと、何度も水を変えて時間をかけないと塩も抜けないみたいですね・・・。お邪魔したお宅でいただいた、わらびの入ったお味噌汁、柔らかくておいしかったなぁ。その後、再挑戦、まぁまぁうまくできました。わらびっておいしい、早く春にならないかなー、今年こそ上手に食べられるようになるぞー!

ということで、今年の春です。木灰は多めに入れても失敗しないという、近所のお母さん方の去年からのアドバイス。「多めってどのくらい?」「適当だよ!」・・・去年はそのさじ加減が分からずに失敗、多めってことは多めだ!と自分としてはかなり多めに入れてみて、あく抜きできましたー。良かったよぉ、うれしいよぉ。わらび、最高だ!

直売所には、木灰とこんな感じのレシピを置きました。木灰の場合は大さじ1くらいでも大丈夫でした。
さて、干しわらびをいただきました。うまく戻せるかが問題です。ぜんまいと同じ要領とのことですが、ぜんまい戻したことありません。これもまた、やってみてのお楽しみ?です。
ちなみに、ご近所さんからの聞き取りなどをまとめた、ぜんまいの戻し方。
ぜんまいを、採って茹でてもんでみたものも少しあるので、そのうちにやってみよう。
ぜんまいを採って茹でてもんで、戻して食べるという行為、マスターしなければ。

2017年6月2日金曜日

畑のいろいろ

収穫1ヶ月

今日は久しぶりの激しい雨、風の朝でした。
5月は雨が少なかったのでありがたいことですが、強風はやめてくれ~。

さて雪が解け、4月末ごろに畑をうなってもらってから、1か月程度。
徐々に作物で埋まってきました。

春先に雪をどかしたところのたまねぎ。大きくなってきました。まだ卓球玉より少し大きい程度です。
植えた苗の1/3近くは、溶けてなくなってしまいました・・・(-_-;)

種もいろいろとまいてみました。
これは、ごぼう。
水やりもほとんどしなかったので、なかなか芽が出ませんでしたが、最近の雨でようやく芽をだせたみたい。

かぼちゃも畑に植えられそうになってきました。

落花生です。秋が楽しみです(*´▽`*)

田植えはほとんど終わってきています。

そういえば、家の裏側に桑の木が生えていたようです。
去年はこんな実がなっていることに全然気づかなかったなぁ。熟したらたべてみよう!

これも山のおやつ。食べると口が真っ黒になるらしいです。食べたことがバレバレになるやつです。


カブト虫の幼虫。去年の秋の写真。

今頃どうなっているんでしょうか?
おととしの秋に落ち葉と稲わらを積んでおいた場所に、たくさん潜んでいました。
邪魔をしては悪いと思い、そのままにしました。

昔は刈草を積んで、いたるところでたい肥を作っていたので、こういう虫たちもたくさんいたそうです。
人も虫もお互いさま、いいたい肥を作ってね。